お知らせ・コラム
News & Column
無申告・期限後申告の相談があった業種について
今年の前半は、無申告・期限後申告の案件がとても多かったですが(もしくは当初申告が間違っているので自主的に修正申告を提出したいという案件)、7月以降は完全に税務調査の案件が増えています。無申告・期限後申告の案件は工数がとてもかかるので、確定申告の忙しい時期と重なった時は本当に大変でした。
面談まで進むとほぼ受注できるのですが(相談者もお願いする前提で相談に来ているのだと思います)、電話だけだったりZOOM面談で終わることもあります。今回は受注しなかった案件も含めて、無申告・期限後申告のご相談をいただいた方の業種などについてお伝えします。
【目次】
- 一人親方(建設業)が明らかに多い
- アフィリエイト、ユーチューバーなど
- まとめ
1.一人親方(建設業)が明らかに多い
昔から同じ傾向ですが、税務調査に限らず無申告・期限後申告の案件も一人親方が最も多いです。これまで多くの一人親方と話しましたし今も顧問先として関わっている方も多いですが、皆さんいい人だし仕事に対して真面目であるものの、確定申告に関する事(書類の保管、整理、金額の集計)は不得意な方が多いです。不得意というかあまり興味がないのかな。一人親方に限定したものではなく建設業全体としてこの傾向があるというのが私の経験論です。その結果、プライベート支出もりだくさんの申告書だったり、売上が誤っている申告書だったり、そもそも無申告だったりというような状況がよく見受けられます。あくまで相談いただく方の傾向であって(相談する方は何かしら問題がある)、まじめに申告している方も多いことは承知しています。
リスティング広告の戦略として、一人親方や建設業をキーワードにしている税理士事務所もありますので、税務調査にしても無申告・期限後申告にしても一人親方の需要は高いんだろうと思います。
無申告の一人親方についてもう少し詳しくお伝えしたコラムはこちらです。
また、売上高、外注費に絞って重加算税の可能性についてお伝えしたコラムはこちらです。正しくない申告をしている一人親方は、いずれかのケースに当てはまっていると思います。
2.アフィリエイト、ユーチューバーなど
アフィリエイトなどで成功した方からの問い合わせがちらほらありました。アフィリエイトやせどり自体は、以前から副業というキーワードでよく話題になっていましたが、私に問い合わせてくる方は、副業ではなく本業として稼いでいる方達です。
特にアフィリエイトは経費が少ないので、ネットから仕入れたであろう意味不明な理屈で、経費にできるか否かについて質問を受けることがあります。またユーチューバーであれば、自宅で撮影するので映像に写る家具等は経費になりますよね?とか。きっとネットで調べたらそういった内容の情報が出てくるのだと思います。今後確定申告したとして、もし税理士が関与しない場合はそういった支出をがんがん経費に入れていくのかもしれません。
ユーチューバーのみで生計を立てている方は存じ上げませんが(私が相談を受けた方は、本業+ユーチューバーの両輪)、アフィリエイトで稼いでいる方は相談を受けた方を含めちらほらいます。アフィリエイト収入だけで月100万円とか聞きますし、所得を減らすために経費について敏感な方が多いようなので、今後も問い合わせは増えていく予感がします。
3.まとめ
他にも運送業など複数の業種の方から問い合わせがありました。
無申告・期限後申告のご相談は、来年に始まるインボイス制度が近づくにつれてますます増えていくと思います。そして一人親方が多いと確信しています。税理士が関与した場合は、5年分の無申告を解消することになりますが、5年分申告したくない場合は、1年分だけ無申告を解消する方も出てきそうです。そのような人は売上などをごまかす可能性も高い気がします。税務署もそれがわかっているので、税務調査に選定される可能性がとても高いと私は推測しています。
今回の話からは少しずれますが、せどりに関しては受注を停止しようか迷っています。ビジネスフローにもよるのですが、報酬と工数があまりに乖離する可能性が高いことが最大の理由です。今関与しているせどり事業者は、銀行口座やクレジットの同期化等をうまく活用し、効率的にやってくれていますが(加えてみんな良い人!)、当税理士事務所の余力がなくなってきているので、全ての業種をもれなく受け付けるという事は難しくなってきています。