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2022.11.10 コラム

税理士として独立して大変・不安なこと

前回は税理士として独立して良かったことを取り上げましたので、今回は逆のことを。現時点で不満なことはないので、大変なこと・不安なことを取り上げます。

税理士として独立してよかったこと

【目次】
  1. 税理士として独立して大変・不安なこと
    1. 税務調査で事前に修正申告をする場合の集計作業
    2. 無申告・期限後申告も集計が大変
    3. プライベートと仕事の境界線がよくわからない
    4. 採用が難しい
    5. 自分に何かあった時に顧問先に迷惑をかけてしまう
  2. まとめ

1.税理士として独立して大変・不安なこと

1.税務調査で事前に修正申告をする場合の集計作業

今年は、税務調査の立会い件数が増えました。もともと関わりのない納税者の税務調査の立会いは、過去の申告がぐちゃぐちゃな方が多いので論点も多いです。そのため、妥協点を探ったり交渉に時間がかかることも多く大変ではあります。

そして、事前に修正申告する選択をした場合、レシートや請求書などを月単位で仕分けする作業と仕分けたレシートが経費として処理可能かの判断をおこないます。前者は、他のスタッフにお願いすることもありますが、後者は私が対応せざるを得ません。なぜなら、納税者との面談結果に基づき、細かく対応しなければならないためです。このような作業は、やはり時間を相当要するのが実情です。

話が変わってしまいますが、少し前のコラムで名古屋の税務調査に関するリスティング広告はそこまで増えていないような事を書きました。だからこそ、リスティング広告を出していない弊所であっても想定以上に税務調査に立ち会う事が出来ました。

しかし最近、名古屋において新たに3事務所のリスティング広告を見つけました。その2つは自然検索でも上位に来ていた税理士法人で、もう1つは私も面識のある税理士です。最近は全く関わりはありませんが。このように名古屋もどんどんライバルが増えていますので、弊所にご相談いただく件数も減りそうですね。

別のコラムでもお伝えしましたが、最初から税務調査に立ち会ってもらう場合で成功報酬は避けた方が良いです。成功報酬はあくまで、既に税務署や国税局から税額の提示があって、その時に何とかならない?と相談する場合のみです。詳細は以下のコラムの「3.成功報酬について」で少し触れています。

税務調査の連絡があった名古屋市を含む愛知県の個人事業主の方へ

2.無申告・期限後申告も集計が大変

無申告の期限後申告の大変なところは、過去5年分の資料を集計するという工数が半端ない点です。少し前にも、売上3000万円規模の個人事業主について5年分の集計をしましたが、本当に時間がかかりました。個人の確定申告時期(1月~3月)だったら撃沈していました。税務調査と同様、私が対応することが多いので大変です。

5年分なので報酬は高くその月の売上がどんと増えてテンションは上がるものの、疲労感も比例します。こちらも今後は顧問として関わらせてもらいますので、大変ですが嫌だとかそういった思いは全くないので、前向きに仕事ができます。

税務調査の立会いでも期限後申告でも、集計作業などを完全にパートさんなどに割り振ることができればこの大変なことから解放されるので、そういった状況に持っていくように進めている最中です。既に顧問先の記帳は、原則として別の方にお願いしているので、作業の分散は進み始めています。

3.プライベートと仕事の境界線がよくわからない

私は、時間・場所に縛られることなく自由に仕事ができる分、自宅でもごりごり仕事しています。そのため、家族には迷惑をかけているかもしれません。このコラムを書いているのは、土曜日の午前中ですが、妻は長女の塾の宿題をみていて、私はコラムを書きつつ長男の公文の宿題をみています。私は大変でも不安でもありませんが、家族は大変です。

4.採用が難しい

これから一番の課題になる事は確実です。パートさんの採用は何とかなりそうですが、顧問先に関与してくれる従業員の採用に頭を悩ませています。今の弊所の規模だとこういった条件の人材が最適というのはあって、それに該当する方を誘っている最中です。来年早々に来てくれるととても嬉しいのですが。人を採用するためには事務所スペースの拡大が必要であるため、事務所移転は確定しています。

5.自分に何かあった時に顧問先に迷惑をかけてしまう

まだ税理士の中では若い部類ではあるものの、今は一人税理士のような状況なので私に何かあった時に顧問先に迷惑をかけてしまいます。この点はいずれは解消する必要があるので、その方法を模索しています。その方法も2つ考えていて、同時進行で進めていく予定です。

2.まとめ

あまり大変・不安な事はないのが正直なところです。どちらかというと一人税理士のリスクなどをつらつらと書いた感じになってしまいました。一人税理士のままでいくか組織化するかについては、どちらにもメリットデメリットがありますので、税理士によって考えは異なります。私は大規模化は考えておらず、少数精鋭の規模感を目指します。

 

 

 

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