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税理士として独立してよかったこと
このコラムを執筆している週は、5日連続で監査法人の仕事でした。そして5日連続スーツを着ました。今の仕事スタイルではとても違和感があります。実際に独立してからスーツを着る回数が劇的に減りました。スーツを着るのは監査法人の仕事をする時だけです。税理士の仕事をするときはスーツを全く着なくなりました。税務署に伺う際も、夏はTシャツにジャケットといったラフなスタイルですし、税務調査の立会いも同様です。
5日連続でスーツを着てストレスがたまった事もあり(加えて電車通勤なので、さらにストレスがたまる…)、改めて独立して良かったことについて考えてみました。
【目次】
- 税理士として独立して良かったこと
- 収入が増えた
- 仕事をする日・時間を自由に選べる
- つまらない間接業務がない。
- 仕事相手を選べる
- 満員電車からの解放
- まとめ
1.税理士として独立して良かったこと
1.収入が増えた
幸運なことに監査法人に勤務していた頃よりも収入は増えました。まずはこの点がクリアできたのが大きいです。
監査法人の非常勤勤務も減らしています。本当は僅少にしたいのですが、監査法人は人手不足で大変そうですし、監査法人のバイトは源泉がびっくりする位引かれるので、確定申告時に所得税を支払う際の負担感が減るので(単に税金を先払いしているだけですが)、まあいいかなと思い続けています。
2.仕事をする日・時間を自由に選べる
自宅近くに比較的安い24時間稼働のジムができました。そのため、朝ジムに行った後にシャワーを浴びて事務所に行くという動きをよくやっています。サラリーマン時代にはできません。他にも平日にゴルフレッスンに通う事もありますし、ゴルフ練習場にも行きます。週末は家族との時間を確保する必要があるので、自分のプライベートの用事は平日に済ませるようにしています。この間も、平日に独立している税理士や保険代理店の仲間とゴルフに行きました。組織化したらそうはいかなくなりますが。
3.つまらない間接業務がない。
組織に属していると、出世すればするほど間接業務から逃れることが難しくなります。間接業務は組織運営を適切に行う為にとてもとても大切な業務であることは間違いありませんが、楽しくない事が多いのが現実です。勿論、当税理士事務所の規模が拡大すると間接業務が自ずと発生しますが、自分で決めることができるので、上から振られてする業務と比べればモチベーションは違うでしょう。
4.仕事相手を選べる
これもとても大きいです。今のところ集客に困っているわけではないので、なんか嫌だなーと思う人は避けます。そう思う人はほとんどいないのも事実ですが。私の顧問先は本当にまともな人ばかりです。仕事の付き合いなので厳しいことも当然ありますが、無駄に怒鳴ったり、過度な節税を要求したり(ほぼ脱税?)することもないのでスムーズに話が進みます。監査法人のクライアントもいい人ばかりなので、私の引きが良いだけかもしれませんが。
5.満員電車からの解放
名古屋で働いている今でも、監査法人の仕事で満員電車に乗ることもありますが(東京に比べれば大したことはない)、自分の事務所に通勤する場合は基本的に車通勤です。時々、電車通勤もしますが。しかし、東京で働いていた時は、悲しいくらいの満員電車の中でクライアント先に通っていましたので、その頃に比べれば本当にストレスフリーです。もう絶対にあの頃には戻れません。
2.まとめ
他にも良かったことがありそうですが、とりあえず思いついたものを取り上げました。
母集団は少ないですが、私の周りで税理士事務所や税理士法人から独立した人でうまくいっていない人(例えば、勤務税理士に戻った人)はいません。なので、めちゃくちゃ稼ぐことは難しいかもしれませんが、人並み以上には稼ぐことができているのだと思います。数十年後はわかりませんが、現時点では税理士という職業はとても魅力的です。
逆に監査法人を退職して独立した人は、主な収入源が監査法人のバイトという人も結構いるので、うまくいっているか否かは微妙です。とはいえ監査法人のバイトは稼げるので(単価の高い人であれば、フルで働けば年収1,000万円は超えます)、収入的には何ら問題がないのも事実です。監査法人沼に長期間はまると契約が切られたときのダメージが大きいので、メイン収入にするのはリスクがあるとは思っています。パート感覚で働く分には最高ですが。