お知らせ・コラム
News & Column
税理士への無料相談とは?
B’zのコンサートに妻と行きました。そして奇跡が起きて、最前列かつほぼ中央だったため、稲葉さんや松本さんが10m先位にいる状況でした。稲葉さんがかっこよすぎる!に尽きます。あの年齢であのかっこよさは持って生まれた特大の才能に絶え間ない努力を重ねた結果でしょうから、本当に稀有な存在だと思います。お気に入りの「月光、夢見が丘、光芒」は選曲されませんでしたが、昔のヒット曲なども多くとても楽しむことが出来ました。
本題です。当税理士事務所のホームページの主な構成は「決算・確定申告」、「税務調査」、「無申告・期限後申告」、「税務顧問」となっています。そして、それぞれで初回の面談(1時間)は無料と明記しています。
この無料相談は以下のように考えています。
「税務調査」であれば、そもそも税理士が立ち会うべき案件か、私が立ち会った場合はどういったサポートができるか、ざっくりとした税務的な論点の洗い出しなどを1時間の無料相談でお話ししています。あくまで、税務調査に私が立ち会うか否かを判断して頂くための無料相談であり、私としては「税理士に依頼するつもりはないけど、税理士に色々と聞きたい」という要望に応えるつもりはありません。従って、税務調査における具体的なアドバイスはあまりしないようにしています。あとで色々と文句を言われるのも困りますし。
「税務顧問」や「無申告・期限後申告」も同様で、あくまで当税理士事務所を選んでいただく上での判断材料を提供するための無料相談です。つまり、無料相談の範囲内で、無責任に何でもかんでも教える気はありません。多くの税理士が同じ考えだと思うのですが、相談者とは温度差があることもしばしばです。そのため、最初に連絡を受けた時点で無料相談に関する私のスタンスはお伝えするようにしています。会った後に話が違う!と言われないためにも。
無料相談の結果、契約に至らないケースも当然あるのですが、無料相談を受けた後にわざわざお断りの電話をしてくれる方がいらっしゃいます。そして、無料相談がとても参考になったので、その相談料だけでも支払いたい!というケースも少なくありません。契約できなかったのは残念ですが、そのように言ってもらえるのはとても嬉しいですね。
他の税理士と話をすると、無料で何でも教えてほしい!スタンスの方が増えているという話がありました。その結果、知り合いの税理士は無料相談をやめて初回相談からお金を貰っているそうです。ホームページにも明記することで、そういった人からの電話がなくなったと言っていました。私は今のところ初回相談から有料にする予定はありません。そもそも遭遇したとしても電話でお断りしているのでまあいいかなと。
時々、セカンドオピニオンとして意見を聞きたいという相談があるのですが(顧問税理士がいる方が税務調査について意見を聞きたいケースが多いです)、その場合は予め相談料を設定した上で面談することもあります。正直、単発の案件という事もありセカンドオピニオンの仕事はあまり受けたくないのですが、本当に困っている方もいますのでそういうケースではお受けしています。
私たちは色々なサービスを無料で受けることに慣れきっている為(youtubeしかりgmailしかり)、そのスタンスで私達税理士にも相談している可能性があり、悪気がないケースも多い気がします。それはそれで「うーん」という感じですが。
税務的な話を無料で相談したい場合は、最寄りの税務署に行っていただくか、最寄りの税理士会に相談するとよいのではないでしょうか。どこまで詳しく説明してくれるかは知りませんが、一般的な回答はしてくれるのではないかなと。
最近、税務調査絡みで著名なユーチューバーと税理士?との電話内容が動画としてアップされたという事例があったようです。SNSで税理士が呟いていました。この結果、私を含め多くの税理士が改めて色々なリスクを認識したと思います。ここで明記しませんが、本件により私は幾つか意思決定しました。また電話で無料相談を受けるのもやめようかと思いました。今までは自分が答えられる範囲でお答えしていましたが、税理士にちょっと聞きたいというニーズはこちらに全くメリットがなく、リスクは結構あるなと再認識してしまいました。面談等であれば、引き続き、初回は無料で受けますが。