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公認会計士と税理士の業務の違いとは?それぞれの強みと将来性
公認会計士と税理士は、どちらも会計や税務を扱う国家資格ですが、そのビジネスモデルや収益構造、働き方のスタイルには違いが存在します。
公認会計士業務(会計監査、財務デューデリジェンス、株式上場支援など)は時価単価が高い一方で、自身の時間を切り売りする側面が強くなります。
一方で税理士業務(税務顧問、決算・確定申告など)は、月額顧問料という「ストック型(サブスクリプション型)」の収益構造であり、チームやスタッフへ組織的に業務を分担できる強みがあります。
今回は、公認会計士業務と税理士業務の具体的な違いやメリット・デメリットについて分かりやすく解説します。
【目次】
- 公認会計士業務の特徴:高単価と労働集約(時間切り売り)のリアル
- 税理士業務の特徴:単価相場とストック型(サブスク)ビジネスの強み
- まとめ
1.公認会計士業務の特徴:高単価と労働集約(時間切り売り)のリアル
独立している公認会計士の主な業務には、監査法人の非常勤勤務、財務デューデリジェンス(M&A時の財務調査)、株式上場(IPO)支援など多岐にわたります。
私の知り合いには、監査法人を立ち上げた人もいますし、「株式上場支援+監査法人の非常勤+税理士法人の非常勤」をタフにこなしている人もいます。
私は税務の仕事をメインとしつつ、監査法人の非常勤勤務や、東京で活躍している旧知の公認会計士と一緒に財務デューデリジェンスなどの仕事もしています。上場準備会社に対して株式上場支援をする仕事のニーズもあるのですが、さすがにそこまでは時間的余裕がありません。
① 業務単価が極めて高い(最大のメリット)
独占業務である会計監査をはじめ、専門性の高い財務DDなどは一般的な税務顧問(国際税務などの一部の税理士しか対応できない業務は除く)と比較して、時間単価が非常に高水準です。
私が非常勤として関わっている監査法人では、非常勤にも関わらず、常勤に近いレベルで働いている方もいます。年間報酬もある程度想像できますが、結構な金額です。
② 自分自身の時間を切り売りする必要がある
高度な専門判断が求められるため、公認会計士本人以外のスタッフへ作業を丸投げすることが難しく、自身がプレイヤーとして動く労働集約型の働き方となります。
③ 非常勤(監査法人勤務)依存のリスク
監査法人の非常勤勤務は高収入を得やすい反面、法人の人員方針や契約変更によって収入源が一気に絶たれるリスクを秘めています。パート感覚で働く場合はとても良いと思いますが。
2.税理士業務の特徴:単価相場とストック型(サブスク)ビジネスの強み
税理士業務は、公認会計士業務とは全く異なるビジネスモデルの強みを持っています。
① 顧問料の相場は低価格化の傾向にある
近年はWebサイトやネット検索で各会計事務所の顧問料プランが容易に比較できるようになり、価格競争が進んでいます。新規開業の税理士事務所は低水準な価格競争の中で付加価値を打ち出す必要があるため大変です。
② 組織化・スタッフへの業務分担が可能
公認会計士業務と異なり、税理士業務(特に帳簿作成や記帳代行、資料集計など)は優秀なスタッフへ業務を任せることが可能です。
税理士本人は重要な税務相談や節税提案、お客様との面談・交渉に集中し、事務作業を組織化することで自分の時間を確保できるという大きなメリットがあります。
③ 安定した「ストック型(サブスクリプション)」の収益構造
税理士の税務顧問は、毎月定額の顧問料をいただく「ストック型(サブスクリプション)」の仕組みです。
適切な税務サービスを提供し続ける限り、長期的かつ安定的に毎月定額の収入を得られるため、経営の基盤を非常に安定させることができます。
3.まとめ
今回は、公認会計士業務と税理士業務の違いやそれぞれの強みについて解説しました。
自身がプレイヤーとして動き続ける公認会計士の働き方は、50代・60代以降の体力的・時間的ハードワークを考慮すると限界があります。
そのため当事務所では、公認会計士としての高い財務分析力・企業評価の知見を強みとしつつ、税務顧問という安定したストック業務の割合を段階的に増やしていく方針をとっています。