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2021.10.12 コラム

税理士とは違う公認会計士の仕事など

当税理士事務所のコラムの大部分は、税理士の仕事に関係するものです。これまで公認会計士の話はほとんどしていないような気がします。理由は簡単で、公認会計士の仕事をホームページで集客するのはとても難しいからです。そのため、当税理士事務所のホームページでは、よくある質問に少しだけ紹介している程度です。とはいえ、今でも公認会計士の仕事をしていますので、今回は、今まで取り上げていなかった公認会計士についてご紹介します。

【目次】
  1. 公認会計士とは
  2. 公認会計士が独立後にする仕事とは
    1. 東京で独立した人
    2. 名古屋のように東京以外で独立した人
  3. まとめ

1.公認会計士とは

会社等が作成した財務報告の内容が会計の基準にそっているか、またウソや間違いの記載がないかを独立した立場で意見表明する会計の専門家。

公認会計士協会のホームページから抜粋しました。知らない人が読んでもよくわかりませんよね。ざっくりというとこんなイメージでしょうか。ある会社の株を売買する投資家は、その会社が儲かっているか否かを知りたいはずです。なぜなら、儲かっていない会社の株を購入しても損する可能性が高いため。その確認する資料が本当に正しいか否かをチェックしているのが公認会計士がおこなう監査という仕事です。公認会計士の資格を有する者だけができる仕事で税理士はできません。

私は今でもこの監査という仕事を続けています。業種は、地方銀行、システム会社、ゲーム会社などです。そのうちの1社は、監査法人時代に株式上場した会社でとても貴重な経験をさせてもらいました。また、上場している会社の社長と面談する機会も多いのですが、やっぱりすごいな~と感心しきりでした。そもそも20代、30代の若造が、上場企業の社長と面談できるだけでも、とても貴重な経験な訳です。

2.公認会計士が独立後にする仕事とは

私は監査法人を退職後に、税理士法人で税務調査や無申告の案件に多数携わったうえで独立しました。私が所属していた監査法人を退職して独立する方が一定数いるので、その方たちと情報交換をしています。彼らがどのような仕事をしているのかはやっぱり気になりますので。協業できることもあるかもしれませんし。その結果、仕事内容は東京で独立したか否かで違いがあるなというのが私の印象です。

1.東京で独立した人

公認会計士の資格を生かして(もしくは監査法人時代の経験を生かして)仕事をしている人が結構います。例えば、①財務デューデリジェンス、②上場支援業務、③会計監査業務などでしょうか。こういった仕事は、そこそこ規模の大きい会社がたくさんある地域に限定されるため、そうなると東京がメインになります。名古屋で独立した知り合いもたくさんいますが、このような仕事をメインに扱っている人はほとんどいません。私の周りだと一人しか知りません。東京って本当に仕事はたくさんあるんだなと実感しました。勿論、会計士の数も段違いに多くライバルも多いので、仕事を獲得するのはとても大変ですが。

2.名古屋のように東京以外で独立した人

基本的に、税務の仕事をしている方がほとんどです。理由は、先に挙げた①~③のような仕事が多いとは言えず、税務の仕事をしないと売上を確保することが難しいからです。私の地元である長崎県佐世保市に至っては、公認会計士さえいないかもしれません(調べた訳ではありませんが)。私は、会計監査業務には関わっているものの、名古屋では①や②の仕事はしていません。最近、財務デューデリジェンスの仕事の依頼がありましたが、東京に拠点を置く会社でした。ZOOM面談などで対応は可能なものの、やはり面談は必要なので、東京で財務デューデリジェンスを専門に対応している知り合いと一緒に仕事を進めています。

3.まとめ

公認会計士について、その一部をご紹介しました。監査法人で働いていた公認会計士は、関与する会社を深く理解することが求められます。深く理解していることを前提に、様々な手続きをおこないます。その点が、公認会計士の資格を持たない税理士と差別化できる点だと思っています。なかなか伝わりづらい差別化ポイントなんですが。これは、公認会計士の資格を有する税理士の1つの特徴ですが、税理士には、①税理士試験に合格した人、②公認会計士資格を経由した人、③国税局に勤務していた人に分けることができます。それぞれ特徴がありますので、いつか、この特徴についてもご紹介したいなと思います。

 

 

 

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