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2024.06.12 解決事例(無申告・期限後申告)

インボイス先行申請?長崎県の建設業者が5年分の無申告を2ヶ月で解消した事例

2023年10月1日からインボイス制度がスタートしました。過去の解決事例でもお伝えした通り、この制度をきっかけに、法人・個人を問わず多くの無申告の事業者様から切実なご相談をいただいてきました。

当事務所は愛知県名古屋市を中心とした東海地区に拠点を置いているため、名古屋市の事業者からの相談が中心ですが、私のルーツである長崎県や東京都など、全国各地からもお問い合わせをいただきます。

今回は、元請け企業の1社から突然「インボイス番号の問い合わせ」を受け、その対応方法について悩みに悩んだ末、当事務所にご相談いただいた長崎県の個人事業主(建設業)の事例をご紹介します。

【目次】
  1. 個人事業主が無申告を解消したきっかけ:インボイス登録は本当に必要?
  2. 現金売上・未成工事支出金にも対応!5年分の無申告を2ヶ月で解消したアプローチ
  3. ご相談者の声:近くの税理士には断られたけれど…
  4. 登録後の「消費税無申告」は即バレる!

1.個人事業主が無申告を解消したきっかけ:インボイス登録は本当に必要?

インボイス制度を機に個人事業主が無申告を解消するきっかけのほとんどは、元請け企業からのインボイス番号の問い合わせです。しかし、実務において「すべての事業者が必ずインボイスを申請すべきか」というと、実はそうとも言い切れません。

私の顧問先の中にも、多数の元請け企業と取引があり、「仮にそのうちの1社からインボイスを求められて取引を切られたとしても、全体のバランスを考えればインボイスを登録(課税事業者化)しない方が手元にお金が残って有利」と戦略的に判断されたケースがごくわずかですが存在します。

今回ご相談いただいた長崎県の個人事業主も、最初は同じような状況で登録すべきか悩んでいました。しかし、インボイス番号を求めてきた元請け企業への売上割合が非常に高く、会社にとって到底無視できない規模だったことから、最終的にはインボイスを申請し、同時にこれまでの無申告もすべて解消する方向で進めることとなりました。

2.現金売上・未成工事支出金にも対応!5年分の無申告を2ヶ月で解消したアプローチ

この方は独立してからずっと無申告の状態が続いていました。「何となく申告しなければ」とは分かっていたものの、日々の現場仕事が忙しすぎて、つい先延ばしにしてしまっていたそうです。

今回のケースは、個人事業主としては比較的売上規模が大きく、かつ以下のような建設業特有の非常に複雑な要素が絡み合っており、申告書の作成には相当時間を要する状況でした。

  • 通帳入金だけでなく「現金売上」もある

  • 長期の請負工事があるため、決算をまたぐ「未成工事支出金(仕掛品)」を正しく認識・集計しなければならない

そこで、ご本人には以下の資料を最優先で早急に準備していただきました。

  • 現金売上を把握するための領収書一式

  • 売上に関する請求書(同時に複数の請求書冊子を使用されていたため、すべて回収)

  • 期末時点の未成工事支出金を計算するための工事台帳などの資料

  • 仕入・外注費の金額を把握するための領収書や請求書

  • その他、現場周りの諸経費のレシートや領収書

💡 税理士ならではの判断:タイムリミットへの対応方法

これだけの資料を精査・集計するには相応の時間がかかり、元請けへの回答期限に間に合わないリスクがありました。そこで私は、「無申告を解消する前に、先にインボイスの申請だけを済ませる」という選択をしました。

通常、無申告のままでインボイス申請(課税事業者の届出)だけを行うと、税務署側に「申告がない」ことが発覚し、税務調査を誘発するリスクが極めて高くなります。しかし、当時は税務調査の繁忙期ではなかったため、「数ヶ月のズレであれば、申告書作成が完了するまで税務署も動かないだろう」と経験から判断し、先にインボイス番号を確保して元請けを安心させるルートをとりました。

資料の集計や、銀行での過去の通帳履歴・クレジット明細の再発行などに時間を要したものの、最初の相談から2ヶ月以内には、過去5年分の確定申告書をすべて税務署へ無事に提出することができました。

3.ご相談者の声:近くの税理士には断られたけれど…

主要な取引先からインボイス番号の問い合わせが届き、「無申告のままでいいのか、どう進めればいいのか」と頭がパンクしそうになっていたそうですが、無事にすべての手続きを終え、以下のような喜びの声をいただきました。

「インボイスの件で焦って、まずは近くの税理士事務所にいくつか相談しましたが、『5年分も無申告で、しかも現金売上や未成工事があるような案件はうちでは受けられない』と、断られてしまいました。半分諦めかけながらネットで梁瀬先生を見つけて相談したところ、他の事務所とは違って本当に快く親身に対応してくださりました。インボイス申請と5年分の無申告をこのタイミングできれいに解消できて、本当に良かったです。元請けとの取引もこれまで通り変わらず継続できています。本当にありがとうございました!」

4.登録後の「消費税無申告」は即バレる!

「とりあえずインボイス番号だけ申請しておいて、過去の確定申告や消費税の申告は知らんぷりで無申告のまま」という無茶な事業者が一定数いるようです。しかし、これは確実に税務署にばれますし、近い将来、税務調査のターゲットになることは避けられません。

事実、インボイス制度開始後の動きとして、「インボイス(課税事業者)登録をしたにもかかわらず、消費税の確定申告をしていない事業者」に対し、税務署から一斉に是正の通知(お尋ね)が届いています。実際に当事務所にて緊急で申告サポートを行った事例がすでにあります。

インボイスを登録した以上、税務署のネットワークからはもう逃れられません。税務調査が入って重い延滞税や加算税を課される前に、自発的に動くことが傷口を一番浅くする唯一の方法です。梁瀬会計事務所は、過去にどのような状況であったとしても、お客様を責めたり怒ったりすることは一切ありません。

私は長崎県佐世保市の出身ですが、名古屋の拠点をベースに、オンラインや郵送をフル活用して、今回の長崎県の建設業者のように、全国どこの地域からでも無申告のご相談を承っております。

「現金売上があるから計算が複雑」「工事の書類がバラバラ」「元請けからインボイスを迫られて夜も眠れない」という方は、手遅れになる前にぜひお気軽にご相談ください。

 

 

 

 

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