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2023.11.23 コラム

一人親方とインボイスについて

2023年10月からインボイス制度が始まりました。一人親方に限りませんが、8月から9月にかけてインボイスの最終チェックのために愛知県内だけでなく東京の顧問先にも会いに行きました。当事務所の場合、事務所に来ていただくことを前提としており、往査する頻度は多くありません。したがって顧問先にお伺いした回数は、2022年の往査数を超えていたかもしれません。

それと同時進行で、インボイス申請しなければならない事業主からの無申告・期限後申告の相談もありましたので、個人の確定申告が終わった後もばたばた働いていたような気がします。勿論、無申告の一人親方からの相談もありましたし、実際に受注した方については、5年分の期限後申告を終えインボイスも登録済みです。

今回は、当税理士事務所が関与する一人親方がインボイス登録したのかなどについてお伝えします。インボイスと無申告者の関係性については別のコラムでまとめましたのでそちらをご覧ください。

インボイスで無申告者が仕事を失う可能性も

【目次】
  1. インボイスが一人親方に及ぼす影響
  2. 一人親方がインボイス登録している割合
    1. 一人親方がインボイス登録した理由
      1. 元請けからインボイス登録の有無について問い合わせがあった
      2. 元請けからインボイス登録の問い合わせはなかったが今後のために
      3. これから売上1,000万円を超えることが想定されるため
    2. 一人親方がインボイス登録しなかった理由
      1. 元請けからインボイス登録の有無について問い合わせがなかった
      2. インボイス登録しなくても仕事が切られないと判断
  3. まとめ

1.インボイスが一人親方に及ぼす影響

最も大きく影響を受けるのは、無申告状態の一人親方と消費税を支払っていない免税事業者の一人親方です。一人親方に絞ってはいませんが、無申告のケースについては上記のコラムで整理していますし、免税事業者については下記のコラムで整理していますので一般的な内容についてはそれぞれをご覧ください。

免税事業者のインボイス制度への対応

2.一人親方がインボイス登録している割合

当税理士事務所で算出してみると、売上1,000万円を超える一人親方は1名を除きインボイス登録しました。その1名がインボイス登録しなかった理由は、今後も売上1,000万円を超えるとは限らないこと、主要な元請からインボイスについて何も言われてなかったためです。その元請けから何かしらアクションがあった時に再度検討するとの事でした。

では売上1,000万円未満の個人事業主の場合はどうでしょうか。正確な割合は算出していませんが、だいたい7割の一人親方がインボイスに登録した印象です。登録した理由、登録しなかった理由をそれぞれ見ていきます。

一人親方がインボイス登録した理由

当税理士事務所の顧問先が登録した理由は3つでした。

元請けからインボイス登録の有無について問い合わせがあった

ほとんどがこのケースです。登録しないと今後取引しませんとまで言われた先は無さそうでしたが、問い合わせがあったにもかかわらず、インボイスに登録しないという選択肢はなかなか採用できないです。特に元請けが1社の場合はなおさらです。取引を切られたら売上が0円になる訳ですから。

元請けからインボイス登録の問い合わせはなかったが今後のために

主要な元請けからは問い合わせがなかったが、応援として仕事の依頼を受けたりするなど主要な元請け以外から仕事を依頼される可能性がある場合にインボイス登録していないと仕事を振ってくれない可能性があるため、念のためにインボイスに登録したという流れです。

これから売上1,000万円を超えることが想定されるため

軽減措置期間内には売上1,000万円超えることが想定されるので、だったら最初からインボイス登録しようと考えた一人親方もいました。外注費がない一人親方で売上1,000万円を超えるのはなかなかないので、すごいなと思います。

一人親方がインボイス登録しなかった理由

元請けからインボイス登録の有無について問い合わせがなかった

顧問先と話していると、結構このパターンが多かったです。元請けにとって不利になるにもかかわらず問い合わせしないという事はインボイス制度の内容が本当に知れ渡っていないのだなと実感しました。元請けには税理士がついているはずなので、なぜそういった事象が発生するのかはよくわかりませんが。

インボイス登録しなくても仕事が切られないと判断

最近は一人親方の数が減っているようで、外注先の確保は本当に苦労しています。仕事はあるけど仕事を振る外注先がないので、これ以上売上を増やせないという悩みは顧問先からよく聞きます。こういった背景がありますので、特に元請けが1社ではなく複数ある一人親方は仕事を切られる可能性は低いと判断し、登録しないという選択をした顧問先もいました。まさしく経営判断です。

3.まとめ

今回は、インボイスと一人親方の関係についてお伝えしました。インボイスに登録するか否かは一人親方本人が決めることであり、税理士が決めることではありません。私からするとあり得ないですが、税理士主導でインボイス登録してしまうと後々トラブルになる可能性があるので、「登録したほうがいいですかね?」と顧問先から聞かれても、「私が決めることではありませんが、一般的には~」のような会話をしていました。インボイス登録するか否かは実質的に売上に直結しますので、その経営判断を税理士に委ねるのは間違っています。

 

 

 

 

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