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資金繰り表作成のメリットと活用法!黒字倒産を防ぐ経営管理
「損益計算書上では黒字が出ているのに、なぜか手元にお金が残らない」
「黒字倒産を防ぐために『資金繰り表』は本当に必要なのだろうか?」
会社経営において最も重要な命題は「事業を倒産させず永続させること」です。
どれだけ売上を伸ばして黒字を確保していても、仕入や給与・税金などの支払期日に手元の現預金(キャッシュ)が底をつけば、会社は一瞬で「黒字倒産」へ追い込まれます。逆に、赤字が続いていても手元キャッシュが尽きない限り会社が倒産することはありません。
今回は、手元資金のショートを未然に防ぐ「資金繰り表」のメリットと、自社の規模に応じた無理のない活用法、および資金繰りサポートに強い税理士の選び方について分かりやすく解説します。
【目次】
- なぜ会社経営において「損益」より「資金繰り」が最重要なのか?
- 【規模別】資金繰り表を作成・導入すべきかの判断基準
- 資金繰り表を作成・運用する2つの大きなメリット
- まとめ:資金繰りのサポートができる信頼できる税理士を選ぼう
1.なぜ会社経営において「損益」より「資金繰り」が最重要なのか?
損益計算書(PL)の「利益」は、あくまで会計上の計算結果であり、実際に手元にある「現金(キャッシュ)」の額とは一致しません。
売上債権(売掛金)の回収時期と、買掛金や人件費の支払時期には必ずタイムラグが生じます。
急激に売上・受注が増加した際、仕入や外注費の先行支払いが膨らんで手元キャッシュがショートする「黒字倒産」のリスクが高まるため、将来の手元資金の推移を月単位・日単位で可視化する『資金繰り表』の作成が不可欠となります。
2.【規模別】資金繰り表を作成・導入すべきかの判断基準
資金繰り表の導入には一定の手間・コストがかかるため、会社の規模や社内体制に応じた最適な管理を行うことが大切です。
📄 社内体制に応じた資金繰り管理の方向性
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社内に経理担当者がいる中小・中堅企業: 自社で毎月の資金繰り表を作成し、計画と実績を検証する体制(自計化)を構築すべき。作成方法やフォーマットは顧問税理士を活用する。
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経理担当者がいない中小・零細企業: 顧問税理士に作成・報告サポート(月1回または数ヶ月に1回等)を依頼し、将来の資金ショートリスクを定期確認する。会社規模によっては、通帳残高の動きだけでも十分。
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一人親方・小規模な個人事業主: 高額な追加費用を払って複雑な表を作る必要性は低く、「事業用通帳」と「プライベート通帳」を明確に分離した上で、通帳残高の動きを追うことで十分。
当税理士事務所は、資金繰り表プロフェッショナルこがねむしクラブの会員で、そのクラブが提供している資金繰り表を使用することができるため、契約に応じて、資金繰り表の作成・報告をおこなっています。
3.資金繰り表を作成・運用する2つの大きなメリット
資金繰り表を作成し、定期的に経営に組み込むことで得られる主なメリットは以下の2点です。
① 将来の資金ショート(キャッシュ枯渇)を予知・回避できる
今後半年〜1年間の売上回収・経費支払いを推計することで、「○ヶ月後に手元資金が不足する」という事態を事前に把握できます。
資金ショートを早期予知できれば、事前に金融機関へ融資の相談(つなぎ融資)を行ったり、固定費・経費の削減に手を打つことが可能になります。
話が少しそれますが、上場企業の会計監査の中で、継続企業の前提(企業が将来にわたって無期限に事業を継続することを前提)という論点があります。細かい説明は割愛しますが、この継続企業の前提に疑義がある上場企業を監査する場合、会計士は、将来1年間の資金繰り表の妥当性を事細かく検証しなければなりません。
これがとても大変なんです。この売上計画はどういう根拠ですか?、3月に10億円の借入を予定しているようですが、銀行の感触はどうですか?、人件費削減を計画していますが、本当に実行できますか?等々、私たち会計士は、事細かくチェックします。そして、資金繰り表の計画と実績に相違があれば、その要因も事細かく検証します。
② 精度の高い事業計画の策定と経営の安定化
資金繰り表は「将来の売上・仕入予測(事業計画)」を前提として作成します。
「計画作成 ➔ 実績との比較分析 ➔ 資金繰り予測の修正」というサイクル(PDCA)を回すことで、精度の高い事業計画が策定できるようになり、経営のブレや倒産リスクを極限まで減らすことができます。
4.まとめ:資金繰りのサポートができる信頼できる税理士を選ぼう
今回は、黒字倒産を防ぐ資金繰り表の重要性と作成メリットについて解説しました。
税理士の重要な役割は、単に過去の数字を集計して確定申告書を作る(過去会計)ことだけではありません。経営者の手元資金を守り、将来の資金繰りや資金調達を一緒に考えて支える(未来会計)姿勢が求められます。
「資金繰りについての相談に乗ってくれない」「資金繰り表の作成サポートやアドバイスができない」という会計事務所であれば、将来の会社経営を守る観点から顧問税理士の見直しを検討することをお勧めします。
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