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2021.06.14 コラム

初めて会計ソフトを使う個人事業主にお勧めするのは

当税理士事務所が関与している個人事業主の大部分は、記帳代行を私たちに依頼しています(因みに、法人の場合は半々という感じです)。しかし、自分で記帳をやりたいという方もいますので、今回は、個人事業主にお勧めの会計ソフトについてお伝えします。当税理士事務所の顧問先は、クラウド会計freee、マネーフォワードクラウド会計、弥生会計を使っていますが、基本的にはこの3つのどれかを選択すれば間違いないです。その中でも、簿記の知識のない個人事業主を前提とした場合、freeeをお勧めする理由をこれからお伝えします。

【目次】
  1. 会計ソフトの種類
  2. お勧めのクラウド型会計ソフト
    1. freeeをお勧めする理由
    2. freeeをお勧めしない人
  3. まとめ

1.会計ソフトの種類

会計ソフトの種類は、インストール型会計ソフトとクラウド型会計ソフトに分けられます。しかし、今後はクラウド型会計ソフトのシェアが増えていくことが想定されるので、クラウド型会計ソフトに絞ってお伝えします。
・インストール型会計ソフト:パソコンにインストールして使う会計ソフト
・クラウド型会計ソフト:インターネット上の会計ソフト

それぞれ長所・短所があり、その比較は他のサイトにお任せするとして、私がクラウド型会計ソフトをお勧めする理由は、以下の通りです。
・データ保管場所がパソコンではなく、サーバー上なので、ID/PWを入力すれば、どの端末からも操作が可能です。出張が多い私には必須の機能です。
・銀行口座、クレジットカードの履歴を自動で仕訳起票できます。これは記帳の効率化という点で絶対に外せない機能です。

2.お勧めのクラウド型会計ソフト

最初に、クラウド会計freee、マネーフォワードクラウド会計、弥生会計の中から選択すれば良いとお伝えしましたが、その理由は、クラウド型会計ソフトの市場占有率がこの3つで90%以上を占めているという調査結果があるためです。この調査結果から推測できる重要な点は、①他の会計ソフトと比較して使いやすいから選ばれている可能性が高い、②3つ以外の会計ソフトを利用した場合、サービス停止するリスクが相対的に高い、という点です。②は無視できないポイントだと考えています。儲からないビジネスは撤退を余儀なくされますが、その影響を受けるのはユーザーですから、将来的にサービスが継続する可能性が高い会計ソフトを利用する方が無難だと思います。

1.freeeをお勧めする理由

そして、簿記の知識のない個人事業主を前提とした場合にfreeeをお勧めする最大の理由は、会計(簿記)の知識を前提としないと言われている点です。確かにfreeeを使用していると、仕訳を入力しているという感覚があまりなく、お小遣い帳を作っている感覚になります。そのため、貸方、借方などの簿記に必要な知識が必須という訳ではありません。決算整理仕訳など仕訳入力を必要とする場面も出てくるのですが(freeeでは振替伝票で入力します)、個人事業主であれば、決算整理仕訳が必要となるケースはそれほど多くはありません。

とはいえ、簿記の知識が一定程度はないと精度の高い入力は難しいとも思っています。実際にハチャメチャな数値を何度も見てきましたので。あくまで他の会計ソフトと比較すると優れているという感覚です。

入力方法をまとめたfreeeのサイトをご紹介します。見て頂くとわかりますが、仕訳を入力する場面がありません。

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2.freeeをお勧めしない人

逆に簿記の知識がある方は、freeeは使いにくい印象を持ちます。以前所属していた税理士法人のスタッフは、マネーフォワードは高評価でしたがfreeeは低評価でした。その理由は、マネーフォワードは簿記の知識を前提としたシステム設定であるのに対し、freeeは簿記の知識を前提としないシステム設計であるため、お小遣い帳感覚で入力していくことに違和感を覚えるそうです。違和感を覚えたとしても、慣れれば問題ないと思いますが、これまでの仕事のやり方を変えたくないのが人間の性ですので、会計事務所が今の会計システムをfreeeに置き換えるのは結構ハードルが高いだろうなと思います。

まとめ

お勧めの会計ソフトをまとめると以下の通りです。
個人事業主で簿記の知識がない人⇒クラウド会計freee
個人事業主で簿記の知識がある人⇒マネーフォワードクラウド会計、弥生会計

当税理士事務所は、顧問先が自計する場合、税務顧問料の範囲で自計化支援を行っています。ただしこちらの工数を考慮して簿記の知識がある人が前提としています。クラウド型会計ソフトのメリットとして、複数の端末からリアルタイムで操作できる点です。そのため、リモート環境で、かつリアルタイムに顧問先と同時に操作しながらサポートをおこなっています。個人事業主の場合、そこまで難解な操作は必要ありませんので、PC操作に慣れている方は、自計化を目指すこともありだと思います。自計化する場合、会計ソフトの指定はありませんので、freeeではなくても問題ありませんが、リモート対応できる会計ソフトでお願いしています。